2013年11月21日木曜日

入院〜手術まで

自己血を週に一度採血して、
手術に備えていた6月でしたが、
いよいよ7月には手術が迫っていました。

最初、手術の予定は7月の中頃の予定だったのですが、
弯曲の進行が早く、予定を早めて7月早々に手術を受けることが決まりました。

それで、6月の終わりに
期末テストが終わり次第入院ということになりました。

もうこの頃は手術への覚悟は決まっていたのですが、
やはり手術の予定が早まったりすると、
「そんなに悪い状態なんだな・・・」と少し不安を感じていました。



入院は、手術の1週間前でした。

入院すると、まずは自己血がまだ足らないということで、
自己血を400ml採血しました。

その他にも、CTを撮ったり、レントゲンを撮ったり、
身長、体重の測定したり、診察もあったりと忙しい1週間になりました。

手術前の1週間は、そんな様子でバタバタと過ごしていました。

娘は、初めての入院ということで心配していたのですが、
本人はけっこうケロッとして過ごしていました。

不安そうだったのは、最初の夜くらいで
あとは不安になることもなく、元気に過ごしていました。

これも、看護師さんや担当のお医者さまなどが
娘の気を紛らわせるように、気を配ってくださったからだと感謝しています。


2013年2月15日金曜日

励まされた言葉


人にもらった励ましの言葉

手術前にはいろいろな人から励ましの言葉を貰いました。
やはり不安がある時期でしたので、たいへんありがたかったです。


お医者さんの言葉


採血をしている間は、
ひたすら血が貯まるのを待っているだけですので、暇でした。

採血の時は、付きそって下さっている助手の先生がいらっしゃいましたので、
ちょうどいい機会だと、いろいろと手術の時の注意や、手術後の様子などを聞いていました。

診察の時に主治医の先生に、細かいことをいろいろと質問するのは
なんとなく気が引けてしまい出来なかったので、これはちょうどいい機会になりました。


採血の時に付きそって下さる助手の先生は
日によって替わりますので、先生それぞれ個性がありました。

話している時に、いろいろと励まして下さる先生もいらっしゃいました。

ある先生は
「たいへんな手術だと思いますが、一緒にがんばって行きましょうね」
と、娘を真摯な態度で励ましてくださいました。

そして、「(執刀される)●●先生はスーパーマンみたいな先生なので、大丈夫ですよ!」
と、娘に言って下さったのです。

なぜか、その言葉が手術前の不安な時期であったためか、
娘にとって、とても印象的な言葉になったようでした。

なにか、不安を感じることがあると、
「大丈夫。●●先生はスーパーマンだって、あの助手の先生が言ってたから」
と、娘に言うと安心するのです。娘は本当にその言葉を心の支えにしていました。

お医者さんにとっては、何気ない励ましの言葉だったのだと思いますが、
患者にとっては、忘れられない言葉になることがあるものだと思いました。

お友達の経験談

手術をすることが決まり、娘がその話をお友達にしていた時のこと、
娘が手術を受ける同じ病院で、同じような手術を数年前にしたという
お友達がいました。

そのお母さんが、
「大丈夫だったよ。術後の痛みも病院の先生がちゃんと痛み止めを使って、
痛みが酷くならないように、してくださるから。
絶対、絶対、大丈夫!」
と、励まして下さいました。

これも、本当にありがたかったです。

やはり、同じ経験者の話というのは、説得力がありました。

しかも同じ病院ということで、これは本当に安心できた言葉でした。


2013年2月12日火曜日

手術準備開始

中2の6月に入って、いよいよ本格的に手術の準備が始まりました。

まずは、手術時の大量の出血に備えて、自己血を採っていきます。

週に一度大学病院に通って、自己血を採るのですが、
毎週400mlを採っていきました。

400mlというと、献血の時でも体重制限などで採れない人もいる量です。
1ヶ月経てば手術もあるのに、こんな量を採って平気なのかと
少し心配でした。

採血の前には、身長と体重を測るのですが、
おかしい言い方ですが、順調に身長が縮んでいました。

本当に、この頃は身長を測るたびに少しずつ小さくなっていきました。

先生もこの事を心配されているようで、
「もしかしたら、手術の時期を早めるかもしれない」と言われていました。

採血の方ですが、400mlを採るのは結構時間がかかります。

毎週決まった曜日に、学校を午前中で早退し、昼から大学病院に通うことにしていました。

身長と体重の測定のあとに、簡単な診察を受けて、
採血をして、少し休んで帰る
という生活を週に一度繰り返しました。

予定では6月中に4回これを行う予定だったのですが、
最後の4回目に貧血が強く出てしまい、
採血は見送ることになりました。

その日は鉄剤などの薬をもらって、採血をせずに帰ることになりました。

血を採るのも「こんなにたくさん大丈夫なんだろうか」と心配でしたが、
採れないとなると、採れないで
手術の時に血が足らなくなったらどうなるんだろうと、
心配が募ってしまいます。

とにかくこの頃は何もかもが心配で不安でした。



2013年2月8日金曜日

中二の新学期

冬休みに手術の決意を固めて、
執刀医の先生の診察も受けましたが、
次の診察は新学期になってからでした。

ゴールデンウィークが始まる前の頃だったと思います。

その診察からは、いよいよ手術への準備が着々と進んで行くことになります。

まずは、いままでも診察の時は測っていたのですが、
身長と体重をきちんと測りました。

すると、身長が縮んでしまっていました。
また、側弯の角度が大きくなってしまったということです。

この頃から、身長を測るたびに身長が縮んでいました。
みるみる側弯が進行していったのです。

どうしてなのかは、わかりません。

手術を受けるということで、何か、気がゆるんだことが
原因にでもなるのでしょうか。

装具も昼間に装着しなくなって、1年が経ちますし、
もしかしたら、ある一定の角度以上になると加速度的に曲がってしまうようなことがあるのかもしれません。

とにかく、手術までの間身長を測るたびに縮んでいきましたので、
「あぁ、手術を決意して良かったな…」と思っていました。

あと、この頃の状態というと、
だいぶん腰痛が出てきていました。

中1の秋の遠足の時に初めて酷い腰痛を経験しましたが、
それからも時々、少し疲れがたまった時や、体を動かし過ぎた時など、
腰痛が出ることが頻繁になってきていました。

最初、側弯症と診断された時には、
こんなに症状が出てくるとは思いもしませんでしたが、
やはり背骨が曲がっているというのは
体にとって大変な負担だということなんだなと
思い知ることばかりでした。

先生の話では、日本以外の、医療が遅れていて手術が出来ない国などで
側弯症になってしまった人などは、
寝たきりになってしまう人もいるそうです。

とにかく、手術は夏休みに迫っていましたので、
いよいよ6月に入れば、自己血を採って手術に備えていくことになりました。




2013年2月5日火曜日

手術に向けて

中1冬休みの診察で、手術を決意した後、
次の週にもう一度大学病院で、手術を実際に執刀される主治医の先生の診察を受けました。

最初、大学病院で診察をしていただいていた先生も、手術には立ち会っていただけるそうなのですが、
実際の執刀は別の先生がなさるということで、
また娘と少し不安になりながらも、診察を受けました。

執刀医の先生は少し若い先生でしたが、熱心に診察してくださり、
手術の説明も丁寧にしてくださいました。

そして、私が「なかなか手術の決心がつかなくて…」
と、話をすると、
「わかります」と大きく頷いてくださいました。

それは、今まで診察の度に手術を勧められてきて、
「どうして手術がイヤなの?」というようなお医者さんの態度に
理解を得られないもどかしさを、少なからず感じていた私たちにとって、とてもありがたい態度でした。

この先生はわかってくださっているんだなと安心し、
こうなった以上、この先生を信じて任せようと決心ができました。

こんな風に、お医者さんのひと言や態度というものは
患者の立場になってみると、とても大きいものだと思い知りました。

少しでも、こちらの不安などを理解して、共感していただけると、
とても心強く感じられることを、この娘の病気を通じて経験しました。



こうして、手術を決意しましたので、
それまで通っていたカイロプラティックには通うのをやめることにしました。

あと、自宅の近所の整形外科には、
引き続き2週間に一度ほど通っていました。

主に経過報告と、リハビリの先生による筋力のチェックを
受け続けていました。

そちらの先生にも手術を受けることに決めたとの報告をしておきました。


2013年2月2日土曜日

整体・カイロプラティックについて

今回、娘の側弯症の治療のために
整体やカイロプラティックなどの民間療法にも頼ったわけですが、
結果、うちの娘にはほとんど効果はありませんでした。

側弯症についてネット等で調べていると、
そのような民間療法のサイトもたくさん出ていますし、
効果があると書いてあります。

私たちもそれを見て、少しでも良くなるようにと、
治療に通ったわけですが、その効果のほどはというと、
期待通りではありませんでした。

側弯症についての、お医者さんの話が載っているサイト等でも
そのような民間療法に頼ることは危険であると書いてあります。

それを信頼し頼るあまりに、
きちんとした治療を受けなくなってしまう危険性があるからです。

装具の治療などは、子供も嫌がりますし、親もかわいそうな気持ちになります。

そして劇的な効果が目に見えて現れるものでもありません。

その中で、『施術前』と『施術後』などの写真付きで、
劇的な効果を広告している民間療法のサイトは非常に魅力的に映ります。

頼ってしまう気持ちは分かります。

私たちも頼りました。

後日、手術のために入院している時に、
同じ側弯症の子供のお母さんと知り合う機会がありましたが、
そのお母さんも整体に通ってみたとおっしゃっていました。

通っていたカイロプラティックで、
同じような年代のお嬢さんとお母さんの二人と、待合室で一緒になったこともあります。

みんななんとかして、子供の病気を治したいと藁にすがる思いでいろいろな療法を探して通うのだと思います。

それが一概にダメだ、悪いことだとは思いません。

もしかしたら、もっと軽度なうちに通い始めれば
効果がでることも有るのかもしれません。

体質に“合う”、“合わない”があるのかもしれません。

ですが、忘れないでほしいのは、
それだけを盲信してはいけないということです。

きちんとお医者さんの治療を受けながら、
子供の負担にならない範囲で、いろいろな治療法を試してみるのは、
もし、それが効果なく最後は手術しかなくなっても、
悔いを残さないためには必要なのかなと思います。

実際、私たちも民間療法の効果はありませんでしたが、
精一杯の治療の可能性を探して、試してみたという思いでしたので、
最後手術になったときも、「これだけやってダメならしょうがない」
と思えました。

くれぐれも、金銭的なことと子供さんの負担にならない範囲で、ですが。

整体・カイロプラティックなどは、けっこう治療費がかかります。

2013年1月31日木曜日

冬休みの診察結果


冬休みになり、再度大学病院に診察を受けに行きました。

どうか、整体に通った効果が現れていますようにと、祈る思いでした。

が、やはり結果は進行しているとのことでした。

もう、しょうがない
と、諦めが付きました。

秋の遠足で腰に負担がかかり、痛みが出てしまったことや、
レントゲンを撮るたびにCobb角が大きくなっていくこと、
外見も、背中がいびつになってしまい、背骨が曲がっていることがハッキリわかってしまうようになってきたことなど、
側弯症はジワジワとですが、確実に進行し、自覚されるようになっていました。

それまでは、なんとか手術無しで治せないかと試行錯誤の思いでしたが、
ここまで症状が目立ってきて、生活に支障が出てくると諦めがつきました。

もう手術しかない
と、娘と私も覚悟を決めました。

大学病院の先生に、きちんと
「手術をお願いしたいので、来年の夏休みに予約を入れて下さい。」
と、お願いしました。

これで、手術に向けてみんなが動き出すことになります。

決意するまでは、なんとか避ける方法を模索してきましたが、
決断してしまうと、
むしろ「これでキチンと治るだろう」とほっとする部分もありました。

もちろん、手術に対する恐怖や不安はまだまだ取れていませんでしたが。

手術をきちんとお願いした後、
手術の執刀は別の先生がなさるということで、
次の週に、もう一度大学病院の方で、
その執刀医の先生の診察を受けることになりました。